ロゴ上高地 〜1年中楽しめる山〜


上高地の魅力とは


上高地日本の美しい景色には、青空に雄々しく立つ山々とその付近を源とする川の流れ そして深い緑の木々それらが一体となって見る者の目に入り込んできます。それは多くの人々の努力によって大切に守られ次の世代に引き継がれようとしています。
そんな場所は日本には多くあります。上高地もそんな中の一つです。一時は商業主義がはびこっていましたが少しづつ本来の姿に戻ろうとしているようにみえます。一年のうち半分は陸の孤島のようになります。自分の足だけが頼りの時期です。この期間があるからこの景観は素晴らしいと思うのですが・・・すべてが私たち人間にとって都合が良いように変えていたら失うものも多くなります。不便の時期は私たちに大切な事を思い起こさせます。最近はこの時期に上高地に入る方も出てきました。
さて上高地とは中部山岳国立公園で北アルプスの南部梓川流域地域を中心とする地域です。槍ヶ岳・穂高連山・東に常念岳・蝶が岳などの山々の残雪が梓川の流れを作り出しています。川の流れと山々・・・それに今なお噴煙をあげている焼岳そして大正4年の噴火により梓川が堰きとめ出来た大正池など魅力は沢山あります。山々の侵食・流出・堆積を繰り返し現在の上高地ができたといわれています。


明神池でも上高地のメインには高い山々も勿論ですが本来は、神様が降りられる穂高神社奥社でもあります。奥社の後ろには明神岳がありその裾には神秘的な湧水の池・・明神池がありし神聖な場所でもあります。
古い昔長い年月をかけ日本列島は出来、そして太平洋プレートのより一層の力を受け穂高・槍ヶ岳の山々も出来ました。見上げた時自然現象によりこんなものが出来たのかと思うと感動すらします。巨大なカルデラ、今なお噴火を続ける焼岳そしてその堆積により出来た大正池どれを見ても人間の力ではとうに及ばない自然の力に改めて大事にしようという気持ちになります。
播隆上人が槍ヶ岳開山した1828年に始り近代登山は1878年ウイリアム・ガーランドが登り日本アルプスと名付けられたと言われています。そしてお馴染みのウオルター・ウエストンによって世界に紹介されました。毎年6月にウエストンのレリーフ前でウエストン祭が行われ多くの人で賑わう季節に入ります。11月まで交通機関を利用できます。
1月から3月に上高地に行くのがここ何年かのブームになっています。鎌トンネルから歩き途中からスキーやスノーシューで入ります。天候が良ければ素晴らしい景色に出会えます。天気予報とにらめっこしてお出かけください。
以前妻にどこに登りたいか・・と尋ねたら 上高地から見える山全部と言った事がありましたので連れていきました。危険な個所も多く確かな人と登る事が必要ですが本当に感動しました。このように目的をもって山に登ることは別の楽しみが有る事に気が付きました。目的を持って山に登るこんな山もご案内するルートの中に入れていきたいと思っております。是非一度参加してみて下さい


北尾根とは


北尾根前項で上高地について記載しました。山々は溜まったマグマの噴火により出来ました。そして噴き出たマグマの抜け殻が地盤沈下により出来たのがカルデラです。これはスペイン語で大きな鍋のことで火山に伴う凹地形のうち直径が2メートル以上のものをいいます。それ以下は火口です。 長い年月を経て上高地の山々ができ、また副産物として涸沢カールがあります。多くの方が山に登る基地として訪れます。 北尾根とは涸沢を出発し尾根をとおり前穂高に直接に登るルートです。積雪期に登りますが夏も楽しく登る事ができます。6峰手前から5峰4峰3峰2峰と登り前穂高に至り岳沢ととおり上高地に帰ります。岩稜は出来るだけ荷物を軽くしたいので借りテントにし食べ物も山用を利用します。出来るだけ安くし何回も山に行って頂きたいと思っています。今回は夏のシーズンである。
2008年の夏は20代から70代まで4から5回ほどガイドをしました。コースは上高地より入山涸沢で貸しテントを利用しての山行である。以前は自分のテントを持参していたが今では貸しテントがあり大変ありがたい時代になった。いつもは小屋泊まりのお客さんも、テント泊りには 新たな喜びと発見があるらしく好評である。食事は、自分で作ってもよいし また涸沢小屋の売店で好きなものを食べてもOKである。こんなハードな山は重いものを運んでいくより軽いお金でいった方が良いのでは・・・と思っています。行動食も立ってでも簡単に食べられる軽いもの・・例えば菓子パンやソリジョイなど とにかく簡単なものが良いのです。私は、出来るだけ前泊にし ルートの説明と荷物のチェックをさせてもらっています。だれがどの位の食料を持っているかを把握しておく事はお互いに大切な事だと思っています.さて いよいよ出発です。
私はあまり具体的には コースの説明はしません。 もし細かいお知りになりたい様でしたらメールにてご連絡ください。こんなハードな山ではいろんな事に遭遇致します。その度に解決してクリアーしなくてはなりません。それに対する情報は多方面から収集し自分の頭の中に入れておかねばなりません。あくまでも自分の判断です。出来るだけ多くの情報を知る事をお奨めします。歩く度に人気になるのが解るほどの尾根です。
5・4峰まではザイルはいらないと思っています。でも3峰半ばでザイルを使いますがハーゲンが打ってあるのとしっかりとしたホールドがあるため快適に登れます。出発してから4時間ほどで3峰のピークに到着。後ろを振り返ると4峰5峰のピークが手元に見渡せなかなかの感動であります 帰路は岳沢経由で下山します。

以前は重要なポイントに岳沢ヒュッテがありました。ここを基点にしてジャンダルムに行ける道もあったのだが・・・残念ながら今この小屋はありません!! よくここに立ち寄りらーめんを食べた事が無性に懐かしく思い出されます。名峰の穂高の山々を感動して登り、この小屋で緊張を少しほぐし 落ち着いてから下山したものです。小屋の存在はとても大切な物であると思います。感傷にに浸らず疲れた体に鞭打ってカッパ橋まで一気に下りました。

地図はこちらです


北鎌尾根とは

大天井岳から貧乏沢を経由して槍ヶ岳に登るコースです。過去に多くの名登山家が挑戦し、ドラマッチ
な歴史と悲劇を刻んだ山です。私は、複雑なアプローチと多彩な経験・技術を使い挑戦することが無類に楽しく興奮するものであり、皆様にお勧めするコースのひとつです。

 ◆登山方法・ルート等

年月日 2009/8/25/26/27
天 候 8/25晴れ26晴れ27晴れ

目的・登山方法
目的の山域山名

ガイド・2泊3日
槍ガ岳・北鎌尾根
グレード U級上(体力と基礎技術が必要)
装  備 ヘルメット・安全ベルト・スリング(2本)・カラビナ(3枚のうち安環付1枚)・ザイル

行  動

8/25中房温泉-合戦小屋-燕山荘-大天井ヒュッテ(泊)
8/26大天井ヒュッテ-貧乏沢-北鎌沢右俣-北鎌のコル-独標-北鎌平 (ビバーク)
8/27北鎌平-槍ガ岳-槍ガ岳山荘-飛騨乗越-槍平山荘-白出し-新穂高温泉

<歩行時間1日目7時間・2日目12時間・3日目8時間>

 

1日目 

北鎌尾根に挑戦するときは、合戦小屋までの日本の三大急登のなかのひとつがあり、かなり体力が要するので大天井ヒュッテまで到達しないと日数が掛かるので中房温泉にて前泊をすることにした。その夜は北鎌尾根に思いを寄せて盛り上がり、お客さん同士が北鎌尾根に挑戦する気持ちがひとつになって高まっていった。このことは明日からの北鎌尾根に挑戦するチームワーク作りに多いに役にたった。 旅館の朝食の関係で朝7時に中房温泉を出発する。日本の三大急登も難なくクリヤーし燕山荘に着くと前方が開けて大パノラマになる。さすが表銀座だ。昨年も偵察でO氏と二人で挑戦した時もこんな天気であった。しかし北鎌沢出会いでビバークをしているときに夜中に無残にも大雨になり、ツエルトの中でパラソルを開いて雨漏りを防いでいたが、パラソルでは間に合わなくてシラフがびしょ濡れになったのを背負って北鎌尾根に取り付いたことがありました。その日は1日中雨で北鎌平でオーバーハングをしている岩陰でびしょ濡れになったシュラフにもぐり寝た事がありました。その時に考えたのは、雨具を着てシュラフに入って寝たらどうだろうと思いやってみたらこれがまた的中して、雨具でシュラフの湿気をシャットアウトしてくれて保温も抜群で快適に眠る事が出来た事などを思い出しながら、まだ左右にコマクサの花が咲いている登山道を、明日挑戦する北鎌尾根を眼前に見ながら大天井ヒュッテに着く。明日は12時間の長丁場なので晩飯にお互いの健闘を祝してビールで乾杯をして早めに就寝した。

裏銀座方向を望む
裏銀座方向を望む(上・下)
裏銀座方向を望む


2日目 

朝弁で四時出発。満天の星で今日も晴れることを約束している。観天望気では、星がキラキラとまばたいていれば上空に水蒸気があるために天気は下り坂という現象がありますが、今日はそんな現象はないのでまずは天気は大丈夫だと確信して、眠い体を貧乏沢の入り口を見逃さないように目を凝らして20分ぐらい進むと草に埋もれている指導表があった。本当に目を凝らしていなければ見過ごしてしまうほど草に埋もれている小さな指導表である。またここからが大変で天上沢の出会いまではハイ松の藪漕ぎが1時間30分ほど続く、それから20分ほど遡上すると北鎌沢の出会いに着く。そこから北鎌沢をコルに向かって大きな岩を両手と両足を使って沢登りをする。途中二又があって右側の沢を詰めていくとやがて水量が無くなってくる。ここが最後の水場だと思いビバークのことも考えて3gの水を補給して登っていく。やがて草付きになってくるとコルまで近いことが判る。天上沢出合いから3時間ほどで北鎌沢のコルに着く。大体ここまで掛かった時間を判断して鎌平ぐらいでビバークになることを考えたほうが良い。そのほうが無理をして登るよりも楽しみながら登れる。

奥が北鎌沢コル
奥が北鎌沢のコル

北鎌沢を登る
北鎌沢を登る

この北鎌沢のコルにもテントを張るには充分なスペースがあり、ここで休憩を取って充分な水分と行動食で腹の中を満たして気合いを入れて「さぁーいざ出発だ」。まだ目の前には天狗の腰掛の急な登りがあって前が開けないが、天狗の腰掛まで登るとやっと前方が開けて大パノラマになり第一の核心部であ
独票を望むる独票が眼前に立ちはだかっている。この独票は天井沢側を巻く。取り付きと中間付近にかぶり気味の岩があり、いやな所だがコンテニアンスで慎重に進むと稜線に抜け出るチョックストーンのあるルンゼがある。登り切るとハーケンが打ってあって確保ができる。ここをスタカットでクリヤーすると第一の核心部が終わる。あとはほぼ、千丈沢側を踏み跡を頼りにアップダウンを繰り返しながら高度を稼いでいくが。ここで気をつけなければならないのは行き止まりの踏み跡が多くあるのでルートファイテングがかなり要求され、慎重にルートを見極めて登る事が必要です。しかしながら慎重に進むようにしてはいものの間違ったルートに吸い込まれるように入って行ってしまって、三度も元に戻るというハプニングを繰り返しながらやっと北鎌平についたのは午後四時過ぎ。これから日暮れも間近だし、頂上直下の第二の核心部を超える時はもう暗くなってしまうので、危険だと思い天気も崩れる様子もないので思い切ってビバークをすることにした。 この北鎌平はよくビバークするところなのかあちこちに整地した所があって、整地するのに苦労しなくてもすむ。よく見渡せるところを選んでツエルトを張って素晴らしい夕暮れを酒のつまみにしながら就寝する。

独票から見た槍が岳
独票から見た槍
北鎌平でのビバーク
北鎌平でのビバーク
北鎌平からの裏銀座望遠
北鎌平からの裏銀座遠望


3日目

今日も天気は良いし遠望は素晴らしい、眼前の槍の頂上からは早くも登頂した登山者の感嘆の声が聞こえる。「よし俺たちも最後の核深部を越えれば二時間ほどで頂上に着くぞ」。と気合を入れてアタックを開始する。相変わらず踏み後があちこちにあるが、私たちは素直に稜線つたいに登る。突き当たってから弱点を付いて右上しながら最後の核心部であるルンゼに着く。5メートルほどのルンゼだが、出だしにピナクルがあってそこに足を架ければ後はスタンスもホールドも豊富にあるのだが、そのピナクルに足を掛けるのにひと苦労する。このやろうと気合を入れて踏ん張って乗り越えると、正面にフエースがあってそこにハーケンが打ってある。それを支点にしてセカンドをリードする。そしてぽこんと頂上に着く。